BUTTONな暮らし

陶芸家(夫・中平美彦)の作品紹介、私の陶ボタンの仕事について、毎日の暮らしのなかで感じたこと・見つけたことなど 綴っていきます。

2007.12.25.Tue

クリスマスに吉野弘さんの詩

「祝婚歌」 吉野弘
                                    
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい
立派過ぎることは
長持ちしないことだと
気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい


正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい


立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず
ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい


そして
なぜ 胸が熱くなるのか
黙っていてもふたりには わかるのであってほしい


「贈るうた」作者: 吉野 弘/出版社 :花神社/1992
ちなみに作者の吉野弘さんは、この詩を「民謡」のように伝えていって欲しいと著作権をフリーにしています,

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